サイドブレーキインナーシューの効き調整及び交換手順

JZX90に乗り続けて約3年が経とうとしています。
音、走り、ドレスアップと自分なりに満足行く仕様となり最近はなかなか車イジリもマンネリ傾向。。
色々やると刺激的なパーツもなく 最近は又昔を思い出して走ってみたくなりました。
そんな中、AT仕様の僕の車、走りならマニュアルと言った定義を打ち破るごとく走れるAT車作りの第一歩をスタートさせます。
1台しかない車、これでクルージングから近所の買い物にも行ける事が前程であればATが最高!
更に遊びの枠を広げるチューンという事で今回はサイドブレーキに着眼していきたいと思います。

まずはJZX90のサイドブレーキの構造について、基本的にリヤパッドで止めるタイプではなく、インナードラム式タイプとなって
いますので基本的スピンターン等をやるにはサイドブレーキロックがし易く好都合の車といえます。
しかしATの場合はDレンジに入れた状態では駆動が多少なりともかかっているので、そのままでは意外にロックしにくいといった
現象が起きてきます。
そこで少しでも効きをよくする為にサイドブレーキの強化を行います。



STEP−1 〜サイドブレーキの効き調整について

基本的にマイナスドライバー1本あれば誰でも手軽に効きを調整する事ができます。
もちろんお金はかからないし。。。これが純正のままでも結構効くようになるんですよね!

まず、リヤタイヤを外します。そうするとブレーキローターの所に黒いゴムキャップが
見えてくると思います。
そのキャップを外してローターを左写真のように下側に移動させ穴を下位置までもってきます。
その穴の中を覗くと歯車のようなギヤが縦に入っているのが見えてきます。
この歯車がアジャスター調整のギヤです。
ペンライトで照らしながらよく見ないと分かりにくいので注意して下さい。
その縦に入っている歯車を左写真の様にマイナスドライバーを使い調整して行きます。
縦に見て上回りにシューを開いてサイドブレーキが効きます。反対に下回りでシューが
フリーになりサイド解除の方向になります。
手順としては上回りで歯車が回らなくなるまで回します。この時点でローターはカッチリと
固定されている筈です。その状態から今度は下側に3〜4ノッチ回すと丁度良いです。
ここら辺はシューの減り具合により個体差ありますのでローターが回る位置まで下側に
歯車回し調整してみて下さい。
あまりキツ過ぎてもサイド(シュー)を引きずる状態になりますのでローターが完全にフリーに
なる一歩手前で止めて下さい。
注意しなければならないのはシューを引きずった状態でローター回すと途中で引っかかって
ローターが固定され穴位置がズレてその際、改めてギヤ調整ができなくなりますので、
必ずローターがスルスルと回る状態まで持っていって下さい。非常に微妙な調整です。
あとは左右両輪の調整(クリアランス)を均等にする事です。
調整後 走行してみて走っている途中何度かサイドを引いてみてシューの当たり(慣らし)を
付けるとだんだん効くようになってきます。
注意!!
走行中サイドを引くのは非常に危険な行為です。
必ず安全な広い場所でテストして下さい。
左右の効きが均等でないと最悪スピンする結果となります
ので充分注意して下さい。
ブレーキの交換や調整は整備重要項目なので個々の責任に
おいて実施して下さい。
自信のない人は自分でやらずに免許を持った整備士の方に
依頼して下さい。
この件に関する事故の責任は一切負いかねますのでご容赦下さい。
調整してもサイドが効かない?という方に・・・ ここがポイント!

@サイドはブレーキボタンを押したまま ためらいなく一気に引きます。
 恐る恐るジワジワという引き方では中々ロックしてくれません。

Aアクセルを踏んでいる状態ではサイドは効きません。

B車が加速している状態では効き難く、ブレーキが前荷重な状態や下り坂等ではロック
  し易い状況です。

STEP−2 〜インナーシュー(ライニング)交換について

今回更なる効きを求めてプロジェクトミューのスポーツインナーシューに交換しました。
これでサイドドリ、ジムカーナーなんかのスピンターンも思いのままです。

@今回装着するプロジェクトミューの
  スポーツインナーシューです。











Aリヤタイヤを外した後
 まずはキャリパー裏の上下二つのナットを外し
 キャリパーを外します。
B次にキャリパーとハブローターを固定する
 ブラケットを外します。
 同じように上下2つのナットで止まってます。
Cキャリパーとブラケットが完全に外れた所で
 今度はローターを外します。
 ローターはガチガチにハブ台座に固着されて
 いますので左写真の様に両サイドの
 サービスホールに合う適当なボルトを均等に
 ネジ込んでいってローターを浮かせます。
 

Dバキッ!!といってローターが浮き外れます。
 いよいよ問題のサイドシューがここで見えて来ます。
Eいよいよシュー(ライニング)のバラシにかかります。
 まずは上部の両サイドからかかっている、
 リターンスプリングを片側づつ外します。
 ここからの作業はラジオペンチがあると非常に
 やり易いです。
 本当は専用工具があるんですけどね!
 僕はこれで代用しました。
F次に左側のシューホールドピンを外します。
 良く見るとどういう方法で止まっているか分かると思いますが
 上側のカバーを下に押し下げた状態でピンの先端を90度
 回転させると切り溝にに合わせて簡単に外れます。
Gシューホールドピンを外すと左側のシュー片側が下に外れます。
 この際にストラット(長方形のしなった小さな板)と
 ストラットスプリング(小さな四角いバネ)が取れますので
 そっとシューを切り離して下さい。
 次に下側で固定されているアジャストスクリュースプリングを
 外します。
 アジャストスプリングを外すとアジャスターが勢いで外れますので
 アジャスターをゆっくりそっと外してください。
 必ずアジャスターの方向を覚えておいて下さい。
 組むときに方向を間違えるとSTEP1での内容が逆になってきます。
H次に右側のシューホルドピンを外します。
 これが外れると左写真のように左のシューもフリーになります。

 
I次に右側のシューに金属のレバーみたいなものが
 付いてきますのでこれを切り離します。
 Cリングで止まっています。
 Cリングが結構硬いのでマイナスドライバーやラジオペンチで
 こじりながらちょっと強引に抜きます。(ちょっと大変)
 Cリングは再利用しますので極力ネジッたり割ったりしないように
 しましょう。 
J今回のバラバラにしたパーツ達です。
 下側に置いてあるちょっと大きめのロケットみたい形したのが
 アジャスターです。アシャスターの真ん中に歯車が見えますよね!
 これがSTEP−1でローターの穴から見えていた調整用の歯車です。
Kシュー意外の外れた全ショートパーツです。
 細かなものなので紛失しないようにしましょう!
 パーツ一点でも紛失すると組めなくなります。
 真ん中に見えるのがGで説明したストラットと四角い黒バネです。
Lあとは今までの手順とは逆にくみ上げます。
 色鮮やかなグリーンのシューがなんともスポーツ心を感じます。

 注意)シューの交換組み込みは必ず片輪ずつやりましょう。
    わからなくなった場合はもう方輪をお手本に・・・
    もしくはデジカメ等で元の状態を撮影しておくと便利です。
写真では分かりにくいと思いますが下側のアジャスターの
真ん中に歯車が見えます。
これがこれがSTEP−1でローターの穴から見えていた
調整用の歯車です。


インプレッション


ある程度の慣らしを終えた後早速 安全な場所で効きのテスト
基本的に純正の延長線上での効きですが、なんといっても効きが瞬時で有る事でした。
純正の場合であればある程度引きずる感覚があった上でロックする性質があった感じがしましたが
プロジェクトミューのサイドインナーシューは効きが一瞬で即ロックです。
一番のポイントは特にジムカーナー等での180度パイロンターンで最初のサイド引きで流れが足りなかった場合
更に2回目の引きで又更にロックさせる事ができます。
ここらへんはドリフトやパイロンスラロームでサイド連続2回引きが可能な為走りの幅を広げる意味で
充分スポーツシューの効果が感じられる部分でした。
これで僕のリヤタイヤはドーナツから多角形になってしまいました・・・(笑)



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